加計/〝つじつま合わない〟/首相と面会究明を
吉良よし子議員は12日の参院文教科学委員会で、「加計学園」の加計孝太郎理事長が安倍晋三首相に渡したとされる資料が文部科学省内で発見されたことで、首相と加計氏の面会があったと考えるのが自然だと追及しました。同省内で見つかった資料「新しい教育戦略」は、2015年2月25日に加計理事長が首相と面会した際に提供したと愛媛県の公文書に記載されています。同省はこの資料を専門家に送って意見照会を行った事実を...
安倍政権と正面から対決/学問の自由侵さないで/科研費問題ただす
雑誌やインターネットなどの「反日学者には科研費(科学研究費)を与えるな」と攻撃するキャンペーンについて林芳正文部科学相は12日、参院文教科学委員会で「(文科省所管の)科研費は学術的価値を厳正に評価し、それ以外の要素に影響されることはない」との見解を示しました。吉良よし子議員への答弁。吉良氏は憲法23条の「学問の自由」は科研費を使った研究でも保障されるかと質問。林文科相は「当然含まれる」と認めま...
スポーツ関連4法案 質疑(アンチドーピング法案、オリパラ・ラグビーW杯特措法案 反対)
日本共産党の吉良よし子です。提案のあった四案のうち、今日は時間にも限りがありますので、スポーツにおけるドーピングの防止活動の推進に関する法案について伺っていきたいと思います。まず、提案者に伺います。ドーピング防止活動やドーピング違反した選手らの制裁については、世界アンチ・ドーピング機構、日本アンチ・ドーピング機構の規定に沿ってスポーツ界の中で自主的に進められております。そうした下で...
「稼ぐ文化」が狙い/改定文科省法に反対
文化庁の京都移転に向け文部科学省と文化庁の任務に「文化に関する施策の総合的な推進」を加える文科省設置法改定案が8日、参院本会議で可決、成立しました。日本共産党は「安倍政権が掲げる『稼ぐ文化』は、文化芸術基本法の基本理念をゆがめるものだ」として反対しました。採決に先立つ7日の参院文教科学委員会で吉良よし子議員は、骨太方針2018原案に「稼ぐ文化への展開」と明記するなど経済への文化利用が狙いだと指...
【代表質問】文部科学省設置法改定案 本会議
日本共産党の吉良よし子です。党を代表して、文部科学省設置法案に対し、質問をいたします。法案の質問に入る前に、国会審議の前提に関わる問題について質問します。一つ目は、おとといの森友問題に関する財務省調査報告についてです。この報告書により、公文書改ざんへの首相官邸の関与の疑いが濃厚になりました。昨年二月二十二日、菅官房長官の下へ佐川前理財局長、中村総務課長が森友学園案件について説明に行...
「残業代ゼロ」論拠崩壊/政府例示の職種、自律性なく長時間拘束
「働き方改革」一括法案が参院厚生労働委員会で5日審議入りし、日本共産党の吉良よし子議員は、政府が残業代ゼロ制度(高度プロフェッショナル制度)の対象業務のひとつである金融アナリストから直接聞き取った労働実態が、法案のいう「時間と成果の関連性が高くない」働き方とは言えないと法案撤回を求めました。金融アナリストは、安倍政権が高プロのニーズを示す唯一の調査でわずか12人から聞き取った3業種のひとつ。吉...
特定整備路線見直しを/〝住民合意ない〟/参院委
日本共産党の吉良よし子議員は4日の参院決算委員会で、東京都が防災を名目に強引に進めている都市計画道路・特定整備路線について質問し、国が推進する「都市計画道路の見直し」を都にも徹底するよう求めました。特定整備路線をめぐっては、国の事業認可に対し住民から審査請求が4262件出され、関係する裁判も6件起こされています。吉良氏は「合意形成ができておらず認可すべきでなかったのではないか」とただしました。...
羽田新ルート中止要求/落下物の危険追及/参院委
日本共産党の吉良よし子議員は4日の参院決算委員会で、羽田空港の国際線増便により東京都心上空を通過する新ルートでの、航空機からの落下物対策について質問しました。国土交通省によると全国の主要7空港で昨年11月~今年5月、外国航空会社も含む全航空会社等が報告した部品欠落は219件にのぼります。吉良氏は、5月の熊本での日航機の部品落下事故や、昨年9月に大阪市でオランダ航空機からパネルが落下し乗用車...
文化財保護法案/〝保護より活用ありき〟/懸念
吉良よし子議員は5月31日の参院文教科学委員会で、文化財保護法等改定案について法の目的が文化財の保護より活用ありきへの変質が懸念されるとただしました。吉良氏は「関係者から『稼ぐ文化』には予算がつくが、そうでないと予算がつかないのではと懸念の声がある」とし、国として保存修理の予算を増やすよう求めました。林芳正文科相は「必要な予算の確保に取り組む」と応じました。吉良氏は、安倍首相が1月の施政方...
「森友・加計」を徹底追及/教育者にふさわしくない/加計のうそを糾弾
日本共産党の吉良よし子議員は29日の参院文教科学委員会で、加計学園が2月25日の安倍首相と加計孝太郎理事長の面会を「なかった」と表明したことについて、林芳正文科相に質問しました。吉良氏は28日の決算委員会などで林文科相が、面会について「事実関係を承知していない」とひとごとのように答弁していることを批判。愛媛県の文書には文科省にかかわる多数の記述があり、文科省も当事者であると追及しました。愛...
教員不足対策急いで/〝小中の教育に穴〟指摘
吉良よし子議員は5月29日の参院文教科学委員会で、小中学校の非正規の教員不足に対し早急な対策を求めました。吉良氏は、非常勤講師不足で「教育に穴があく」事態が広島・島根両県で今年4月から1カ月続いた事例や、1人で3校分の家庭科を担当する例、広島では小中合わせ病休などの代替教員が27校で27人が足りない状況を指摘しました。林芳正文科相は「必要な教員の確保に苦労しているのは承知している。大変懸念する...
学テ「参加強制権ない」/文科相に認めさせる
吉良よし子議員は5月22、24両日の参院文教科学委員会で、政府が提唱する「教員の働き方改革」に対し、「現場の負担になる全国学力テスト(学テ)をやめるべき」だと主張。学テ不参加を決めた市町村教育委員会等に国は参加を強制する権限はないと林芳正文科相に認めさせました。吉良氏は、都内のある小学校では、朝・昼休み・放課後など日常的に学テ対策が行われていると事例を紹介。自治体独自のテストもあるもとで学テ対...
暴走政治と対決、国民の暮らし守る/「加計」特別扱い明らか/愛媛県文書受け調査要求
吉良よし子議員は22日の参院文教科学委員会で、愛媛県が21日に提出した加計学園に関する新文書には文部科学省がかかわる記述も複数あるとして徹底調査と委員会での集中審議を求めました。同文書には2015年4月2日の同県と柳瀬唯夫首相秘書官(当時)の面会に文科省から内閣府に出向していた角田喜彦参事官(当時)が同席していたことが記されています。林芳正文科相は、改めて聞き取りをした結果、角田氏から「当該文...
暴走政治と対決、国民の暮らし守る/ハラスメントの一掃へ/実効性ある法整備こそ
吉良よし子議員は21日の参院決算委員会で、職場でのハラスメント問題を取り上げ、社会からあらゆるハラスメントを一掃するための実効性ある法整備を求めました。吉良氏は、2006年にセクハラ防止対策の措置が義務化されながらいまだセクハラ被害はなくならず、労働政策研究・研修機構が行ったセクハラ対応についての調査では「労働局に相談した」0・9%に対し、「がまんした、特に何もしなかった」が63・4%にも上っ...
著作権法/広範囲に権利侵害/改定案を追及
吉良よし子議員は17日の参院文教科学委員会で、権利制限規定を柔軟にして著作物の利用を広げる著作権法改定案について、「広範囲に権利侵害が起きてしまう可能性がある」と指摘しました。著作物の利用などに関しては、権利者の許諾を得ない限り利用してはならないとする原則(オプトイン原則)がとられています。しかし、改定案では、AI(人工知能)開発のためのディープラーニング(深層学習)の利用など「権利者に及ぶ不...
著作権法改定案 参考人質疑
日本共産党の吉良よし子です。今日は、四人の参考人の皆様、それぞれの立場から貴重な御意見を聞かせていただいて、本当にありがとうございました。では、早速ですが、山田健太参考人から伺っていきたいと思っております。まず、様々懸念を示していただいたと思うんですけれども、とりわけその第二層の部分について、著作物の全文スキャニングそのものが問題なのではないかと。その中で、そのペーパーの中でも内容チェ...
障害者の文化・芸術活動推進/「幅広い支援を」/参院で可決
自民、公明、民進、維新、希望の会(自由・社民)、立憲民主、希望の党による議員立法である「障害者文化芸術活動推進法案」と「国際文化交流祭典実施推進法案」が18日の参院本会議で可決され、衆院に送付されました。日本共産党は、障害者文化芸術活動推進法案には賛成、国際文化交流祭典実施推進法案には反対しました。17日の参院文教科学委員会で質問に立った共産党の吉良よし子議員は、障害者文化芸術活動推進法案につ...
文科省の前川氏授業調査/教育現場萎縮させるな
日本共産党の吉良よし子議員は10日の参院文教科学委員会で、前川喜平・前文科事務次官が行った名古屋市立中学での授業について文部科学省が執拗(しつよう)に問い合わせた問題を追及しました。吉良氏は、下関市教委が前川氏の講演会の後援を断るなど現場で萎縮が始まっていると指摘し、「現場を萎縮させる調査はあってはならない」と今後の対応について迫りました。林芳正文科相は「萎縮を含め、誤解が生じないようにする...
「ブラック校則」は人権侵害/下着のチェックまで/背景に文科省通知あり/参院委で「撤回を」
日本共産党の吉良よし子議員は29日の参院文教科学委員会で、生徒の心身を傷つける「ブラック校則」の実態を告発するとともに、背景にある厳罰で処する生徒指導(ゼロ・トレランス=寛容度ゼロ=方式)の撤回を求めました。吉良氏は、「ブラック校則をなくそう!プロジェクト」が行った実態調査に基づき、「社会通念に照らし合理的でない校則は見直すべきだ」と求めました。林芳正文科相は「校則は絶えず積極的に見直すべき...
文科省の前川氏授業調査/自民議員が執拗な要請/電話とメールの間にも/「政治介入そのもの」
日本共産党の吉良よし子議員は23日の参院文教科学委員会で、名古屋市立中学校での前川喜平前文部科学次官の授業をめぐり、自民党議員の働きかけを受けた文科省が同市教育委員会への執拗な調査をしたのは、「教育内容への国家的介入の抑制をうたった憲法に反する、教育への不当介入だ」と批判し、無反省な文科省と林芳正文科相の姿勢をただしました。調査をめぐっては、自民党文科部会長の赤池誠章参院議員と、部会長代理の池...