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吉良よし子

参議院議員

吉良よし子 国会質問

国会質問

2018年・第196通常国会

加計/〝つじつま合わない〟/首相と面会究明を

要約

吉良よし子議員は12日の参院文教科学委員会で、「加計学園」の加計孝太郎理事長が安倍晋三首相に渡したとされる資料が文部科学省内で発見されたことで、首相と加計氏の面会があったと考えるのが自然だと追及しました。
 同省内で見つかった資料「新しい教育戦略」は、2015年2月25日に加計理事長が首相と面会した際に提供したと愛媛県の公文書に記載されています。同省はこの資料を専門家に送って意見照会を行った事実を認めつつ、同省独自の調査だと主張しています。
 これに対し吉良氏は「意見照会の途中経過や結果を加計学園や愛媛県、内閣官房などに伝えた事実はあるか」と質問。林芳正文科相は「当時の職員に確認したが、文科省内で検討するために作成した資料で、途中経過も含め他省庁等の職員に示した記憶はない。内閣官房に出向していた職員も知らないとの回答だった」と答えました。
 吉良氏は同県文書によると学園が文科省の意見照会を知っていたのは明らかだとし、「なぜ文科省独自の調査について学園側が知っていたのか。つじつまが合わない。疑念は深まる一方だ」と指摘。首相と加計氏の面会に関わる真相究明のため、加計氏ら関係者の国会招致をあらためて求めました。

しんぶん赤旗2018年06月14日付より抜粋

議事録

吉良よし子

日本共産党の吉良よし子です。
 では、今日はまず、加計学園獣医学部について伺いたいと思います。
 この間、委員会に資料提出を求めておりました。お配りした資料、愛媛県から出てきた文書の十九ページにありますこの意見照会、文科省が行った意見照会に使ったアンケート形式の資料の提出を求めていたのですが、先日、ようやくこの資料の提出というのが文科省からありました。アンケート形式のものはなかったということですが、この文書の中にある新しい教育戦略という名称と同じ資料があったということでそれを受け取りましたので、これについて幾つか確認をしたいと思います。
 今回の資料の提出によって、文科省がこの専門委員に意見照会を行っていたという、これが事実だということはもういよいよはっきりしたということだと思うんですけれども、この意見照会に関わって、文科省外からの指示や依頼というのはあったのでしょうか。大臣、お願いします。

国務大臣(文部科学大臣 林芳正君)

当時の担当者への聞き取りによりますと、当時、文部科学省として、構造改革特区における愛媛県からの提案に対して速やかに対応方針を検討する必要があったことから、獣医学に関する各分野の知見のある方として調査研究協力者会議の委員等に連絡を取ったものとのことでございました。また、意見照会に当たり、何らかの指示や依頼があったという職員はおりませんでした。

吉良よし子

ないと、あくまでも文科省独自の判断で行ったということだと思うんですけれども、もう一点確認をしたいと思います。
 この意見照会について、その途中経過や結果、若しくはこれをやっているよなどということを文科省から直接加計学園又は愛媛県又は今治市又は内閣府や内閣官房等に伝えたことは、事実は確認できたでしょうか。

国務大臣(林芳正君)

今回、確認作業を行う中で、意見照会に対する委員等からの意見を整理した資料が確認されたところでございます。当時の担当職員に確認したところ、この資料は、構造改革特区による獣医学部新設に関する対応方針を文部科学省内で検討する際に使用するため作成した資料であり、資料を整理する途中経過を含め、他省庁等の職員に示した記憶はないとのことでございました。
 また、当時、内閣官房へ出向していた職員にも聞き取りを行っておりますが、意見照会については知らないとのことであり、また、意見を整理した資料についても見た覚えはないと、こういう回答であったということでございます。

吉良よし子

この意見照会については、あくまでも文科省内で行って、なおかつそれについて外部に伝えたようなことは、今のところその形跡は見当たらないというのが文科省のお答えなんですけれども、そうすると、この愛媛県の文書が異様なんです。十九ページ、是非見ていただきたいと思うんですけれども、この文科省の動向についてということで、加計学園が、こうした意見照会をこの新しい教育戦略という記載ある文書使って文科省が意見照会をしていますよと、そしてその回答を提供されるものと見ていて、さらに、委員からの評判はおおむね良いとの情報も得ていると学園が話しているというのがこの愛媛県の文書なんです。
 そうすると、もうつじつまが合わないんですね。なぜ文科省独自のこの調査の内容やその状況について学園側が詳しく知っていたのかと。愛媛県のこの文書のこの部分だけがでっち上げだというのでもおかしいですし、そうしたら、なぜこの文書に出てくる文書が文科省から出てきたのか、ありもしなかったはずの面会で、総理が受け取らなかったはずの資料が文科省から出てきたのはなぜなのか、様々な疑問が湧いてくるわけなんです。もうここではやはり疑念が深まったと言わざるを得ないわけです。一層疑惑は深まったわけですから、加計側、とりわけ加計理事長の証人喚問は欠かせないと思いますし、同時にやはり本委員会でもその関係者の話を聞く必要があると思います。
 加計孝太郎氏始め関係者の委員会招致を求めます。委員長、お願いします。

委員長(高階恵美子君)

この件につきましては、後刻理事会で協議いたします。

吉良よし子

いずれにしても、疑念は深まるばかりですので、真相究明、徹底的な真相究明を求めて、では今日は次に移ります。