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吉良よし子

参議院議員

吉良よし子 国会質問

国会質問

2019年・第198通常国会

政務官の行動 検証体制を 白須賀氏の「当番」不在 追及 参院文科委

要約

日本共産党の吉良よし子議員は参院文教科学委員会で28日、白須賀貴樹文部科学政務官(自民党、衆院千葉13区)が緊急事態に備えて閣僚の代わりに東京で待機する「在京当番」の日に自身の選挙区を訪れていた問題などについて追及しました。

 白須賀氏は、在京当番の日に「おおむね1時間以内」で官邸などに参集できる範囲とした同省の「ルール通りやった」と居直りながら、「これからは私のルールとして23区内にいる」と弁明しました。

 吉良氏は、野党が求め続けているこの件の検証に必要な資料を、文科省が十分に提出していないと批判。柴山昌彦文科相は「大臣日程は保存期間1年未満で、経過したものは廃棄している」と答弁。吉良氏は「政務三役の行動に関する資料を確実に残し、後から検証可能な体制が必要だ」と強調しました。

 吉良氏は、在京当番の1月12日に白須賀氏を乗せた車が対向車と接触し当て逃げした問題も追及しました。

 白須賀氏は事故当日、ミラー破損を確認しながら警察へ報告せず放置。さらに、2月26日に接触事故だと知りながら、その時点で文科省にも報告せず、約3カ月後の5月20日、この件が週刊誌で報じられると知り同省に報告しました。

 吉良氏は「事故当日も、その後も、政務官の行動は事故を隠ぺいしようとしているとしか思えない。政務官の資格が問われる。引き続き説明責任を果たすべき」と述べました。

しんぶん赤旗2019年5月29日付より抜粋

議事録

吉良よし子

日本共産党の吉良よし子でございます。
 前回の本委員会で、白須賀政務官が在京当番とされる日に東京を離れて地元で活動していたこと、また、その在京当番日に政務官が乗っていた車が事故を起こしたという件について、我が党の議員から説明責任を果たしたのかという質問をさせていただいたわけですけど、その際、政務官は、在京当番の件も私はルールどおりやっていたとちゃんと御説明させていただいた、また、事故の件についても全く隠す気もございませんし、ちゃんと全部事実を述べているつもり、説明は十分したと言わんばかりの答弁をされていたと思うわけです。
 しかし、前回の委員会の後、事故の事実関係含めて野党から二十項目近い質問が文書で出され、また回答を求めたわけですし、与野党一致して今日この委員会、一般質疑、集中質疑の開催に至っているわけで、つまり、政務官の説明は不十分であると、納得できないというのがこの文教科学委員会の意思だということだ、わけですけれども、政務官、この事実をどう受け止めていらっしゃるのか、まずお答えください。

大臣政務官(文部科学大臣政務官 白須賀貴樹君)

理事会の方も含めて、私、今回の接触事故に関しては包み隠さず、私の予定を含め、そしてまたぶつかったときのその修理の領収書、そしてまた見積り、様々なものを要求されたものは提出しておりますし、また、私自身もどういう状況だったかということもしっかりと真摯に御説明をさせてもらっているつもりでございます。

吉良よし子

包み隠さず真摯に説明されているということですけど、今日のこの間の答弁を聞いていても、なかなかその説明について納得できない部分もかなりあると私は思うわけです。
 まず、この在京当番そのものの問題から私も伺いたいと思うんですけれども、白須賀政務官は、閣議決定、閣議了解に基づく在京当番のときに地元で政治活動をしていて、本来果たすべき職責を果たせていなかったのではないかという指摘なわけです。政務官は、この在京当番については文科省のルールに従ってきたと答弁されているわけであり、文科省によると、緊急事態に備えおおむね一時間以内に文科省又は官邸等に参集できる体制を常に取っておくというのがルールだということなんですけど、つまり、白須賀政務官、それは、今まで在京当番の割当てがあった日においては、東京にはいなかったかもしれないが常に一時間以内に参集できる体制であったから職責は果たしていたと、そういうことでよろしいですか。

大臣政務官(白須賀貴樹君)

平成十五年十一月二十一日閣議了解の緊急事態発生時における閣僚の参集等の対応についてにおきまして、各閣僚が東京を離れる場合には、あらかじめ副大臣又は大臣政務官が代理で対応できるよう、各省庁等において調整しておくこととされております。
 具体的には、文部科学省におきましては、大臣の代理対応を担う場合には緊急事態発生からおおむね一時間以内に官邸等に参集できる体制を取ることとされておりますが、今般御指摘の私の活動につきましては、文部科学省の運用にのっとり対応しているものであり、いわゆる在京当番としての大臣の代理対応に関わる役割は果たしているものと認識しております。

吉良よし子

問題ないというお答えだったかと思うんですけど、一方で、先ほど来、何か御指摘を踏まえてこれから真摯に対応していきたいというお話もされているわけですね。じゃ、この報道以前は真摯に対応していなかったということなんですか。

大臣政務官(白須賀貴樹君)

先ほどもお話をしましたが、私は政務官に就任してからほとんどの私の日常の、在京当番であろうがなかろうが、ほとんどの政務は一時間以内で、おおむね一時間で官邸に参集できるところにもいますし、私は公務以外でほかの都道府県に行ったことはほとんどございませんし、先ほど言ったように、家族旅行も海外出張もしておりません。それぐらい私はこの政務官としての任は重たいものだと思っておりますし、今までしっかりと政務をやってきた自負がございます。

吉良よし子

いや、そういうことを聞いているわけじゃなくて、御指摘踏まえてこれから真摯に対応していきたいとおっしゃるわけですけど、じゃ、今までが何が問題で、じゃ、これからはどうされようとしているということなんですか。

大臣政務官(白須賀貴樹君)

今回の報道等におきまして、在京当番でおおむね一時間という私のこの政務に関しては文部科学省のルールどおり行っていると思っておりますが、委員の先生方からの御指摘を踏まえて、これからは文部科学省のルール以上に自分の政務に関しては厳しくルール化して、そして皆様方の信が、しっかりと信じていただけるように行動していきたいと思っております。

吉良よし子

先ほどからその御答弁聞いていて疑問なんですけど、この文科省のルール以上に厳しくというのは、具体的にはどういうことを想定されているんでしょう。

大臣政務官(白須賀貴樹君)

私の中では、他省庁の、私のルールですよ、これは文部科学省のルールではございません、私のルールとして東京二十三区以内に在京当番のときにはいるつもりでございます。

吉良よし子

つまり、結局、今までは二十三区以外のおおむね一時間とは言われているけれどもなかなか参集するのに時間が掛かるのではないかというところにいたけれども、それでは問題じゃないかという指摘を踏まえてこれからの対応変えるということでいえば、やはりこれまでの対応は問題だったということなんじゃないのかと思うんです。
 ちなみに、先ほど来御指摘もあるわけですけど、昨日資料を提出いただいた一月十二日については、例えば印西市の松山下公園総合体育館というところにいらっしゃったと、午前中。これ、私も調べさせていただきましたけど、文科省まで車で渋滞がなくても一時間十分は掛かると。これでもルール上は問題はないということなんですか、文科省、確認させてください。文科省です。

政府参考人(文部科学大臣官房長 生川浩史君)

お答えをさせていただきます。
 在京当番の運用につきましては今まで何度か御説明をさせていただいておりますが、府省統一的な基準がございませんで、文部科学省の場合は緊急事態発生からおおむね一時間以内に官邸等に参集できる体制を取るということでございます。
 今御指摘のあったものにつきましては、私どもとしてはおおむね一時間以内の運用の範囲内というふうに考えているところでございます。

吉良よし子

おおむね一時間というのは本当に緩いルールなんだなというのが改めて先ほどの御答弁で分かるわけですよ。実際、この間指摘もありましたけど、実際に緊急事態が起きたときに本当に一時間以内に参集できるかどうかも分からない状態なんじゃないのかと、それが不安だということを指摘させていただいているわけです。
 ただ、この問題は、白須賀政務官が本当に在京当番に一時間以内にいたのかどうかの検証すら私たちできない状況にあるということなんです。先ほど、その一月十二日については昨日提出いただいた資料で具体的に一時間十分と私の方から申し上げましたけれども、先ほど伊藤議員からも指摘ありましたとおり、それ以外のスケジュールについての資料は一切出てきていないし、そもそも報道等で指摘されている日が本当の在京当番に当たる日、確定日だったのかどうかという資料提出すらされていないわけですが、改めてその資料を提出すべきと思いますが、文科省、いかがですか。

政府参考人(生川浩史君)

在京当番の予定日については資料を提出をさせていただいたところでございます。
 この確定日とするためには、大臣の日程が在京であったかどうかということも含めてそれが解除されたかどうかということを確認する必要があるということを御説明をさせていただいたところでございますが、それを網羅的に今確認できていないということでそれがお出しできていないということでございまして、御理解をいただければ有り難いというふうに考えております。

吉良よし子

網羅的に確認できないというのは、つまりは過去分については廃棄してしまった、そういうことでよろしいですか。

政府参考人(生川浩史君)

直近の部分については確認できた部分がございますので、それは資料として理事会に提出をさせていただいた部分はございます。

吉良よし子

いえ、そこを言っているんじゃなくて、直近といっても五月ですよね。問題になっているのは一月とかその辺りで、十月以降からの話だと思うんですけど、昨年からの。その過去分は廃棄したということでよろしいですか。

政府参考人(生川浩史君)

様々な資料を用いて確認をさせていただくべく努力をさせていただいておりますが、その過程の中で確認ができておりませんということでございます。

吉良よし子

やっぱりそこが問題だと思うんですよ。それでいいのかという話なんです。閣議決定で決められた在京当番であるはずの日なんだけれども、それが適切に実行されていたかどうか後から確認するすべがない。つまりは、在京当番ってそんなに軽い扱いなのかということにもつながると思うんですが、文科大臣、いかがですか。こんな軽い扱いでいいんですか、在京当番日というのは。

国務大臣(文部科学大臣 柴山昌彦君)

在京当番日にしっかりと適切に政務三役がスケジュールを管理するということは、今委員が御指摘になられたように、非常に危機管理上重要なことであろうというように考えております。
 大臣日程表については、先ほど紹介をさせていただいたとおり、文部科学省の行政文書管理規則において保存期間を一年未満とすることができるとされていることに基づき、おおむね一週間程度として運用し、そして期間を経過したものについては廃棄をしておりますけれども、それがゆえに、今委員がおっしゃったようなスケジュールをしっかりとそれぞれの政務が確実に管理をするということが極めて重要だと思っておりまして、私から改めて政務三役に徹底をしたいと考えております。

吉良よし子

各々がスケジュール管理するのは当然なんですけれども、結局、在京当番日が本当に適切に執行されていたかどうかを私たちが確認できないなんというのは本当に問題なんですよ。
 やはり、閣議で決められているはずの在京当番なんです。それが適切になされているのかどうか、意味をなさない事態になっているんじゃないかという指摘なわけですから、それをちゃんと確認できるようにする、せめて今後は在京当番の確定日がいつであったのか、それぞれ政務三役の、そして、その日の政務三役の行動については確実に資料を残すと、後から検証可能なように体制を整えるべきと思いますが、大臣、いかがですか。

国務大臣(柴山昌彦君)

全ての日にちについてこれを検証可能な形で保管をしていくかどうかということについては、我々としては検討の余地はあるのかなと思いますけれども、少なくとも現時点において、例えば今、白須賀政務官の事務所から提出をいただいたように、様々な関係各方面へのヒアリング等を通じて問題となっている例えば一月十二日の政務官の行動状況等については再現をできているわけですので、こういうような形で、実際の在京当番において、実際に政務三役がどのようなことをしていたかということは検証可能な状況を現時点においてもつくり出せているというように理解をしております。

吉良よし子

いや、現時点においては検証可能な状況であるとは私は到底思えないです、ここにいる野党の皆さんもそうだと思うんですけれども。ですし、一方で、大臣、先ほど検討する余地あるというふうにおっしゃったわけですから、今後、せめて今後はそうした在京当番の確定日、そしてその日の政務三役の行動についてはちゃんと資料を残すようしていただきたいということを強く求めたいと思います。
 その上で、先ほど大臣からも御指摘のあった一月十二日でありますけれども、先ほど言ったとおり、在京当番であった政務官が、文科省から一時間以上実際に掛かる場所にいたわけです。のみならず、交通事故まで起こしていたという事実が明らかになっているわけです。
 もしこの事故が人がけがするなど人を巻き込むような事故であり、しかも、もしその瞬間に万が一原発事故等の緊急事態というものが発生したらどうなったかという問題が問われているわけだと思うんですけれども、文科大臣、改めて伺いますけど、とてもじゃないけど、少なくともこの一月十二日というこの日について、白須賀政務官が政務官としての職責を果たせる状況にはなかったと思いませんか。大臣、いかがでしょう。

国務大臣(柴山昌彦君)

この日のスケジューリングそのものについては、白須賀政務官が、本人から答弁があったとおり、私どものルールに従った形でスケジューリングをしていたというように思いますけれども、その対応等については、本人からお話があったとおり、様々な反省点があると白須賀政務官自身がおっしゃっているところだというように思っておりますので、是非今後はそういった御本人の反省をしっかりと踏まえた形での対応をしていただければというように考えております。

吉良よし子

様々な反省点がある行動であったということを大臣からもあったということです。
 改めて、この一月十二日のこの事故についても政務官にもお話を伺いたいと思うんですけど、先ほど来の指摘と重なる部分もあるんですけれども、事故の当日、ドアミラーをぶつけちゃったという話を秘書の方から聞いたと。その聞いたときに政務官は、車幅規制のブロックの柱にぶつかったのじゃないかなと思ったと答えていらっしゃるわけですね。
 ただ、仮に本当にぶつかったところがそういうブロックの柱であったとしても、そのまま現場を走り去ってしまったという、そのこと自体が道交法違反、道交法に抵触する問題行為であったと、そういう認識をお持ちなのかというところが私、疑問に思えてならないんですね。何しろ、ドアミラーは修理が必要なほど壊れていたわけですよ。
 ということは、そのぶつかった相手である何か、ブロックの柱なのか、本当車なのか何なのか分からないですけど、相手方も何らか破損している可能性もあるわけですから、その何かが何なのか、そちらに何らかの損傷がないかどうか確認すらせず走ってしまった、走ってきてしまったことについて何も問題ないとお考えだったと、そういうことなんですか。政務官、いかがでしょう。

大臣政務官(白須賀貴樹君)

事故当日の一月十二日の時点では、農道等によくある車幅規制のためのブロック柱にぶつけたものだと思い込んでおり、秘書に事故原因の詳細を確認しなかったことについては真摯に反省すべきだと考えております。
 なお、その後、二月二十六日に今回の事故が対向車との接触事故だったと知った際には、直ちに警察へ連絡を入れるように指示をいたしました。

吉良よし子

いや、つまり、当日は人相手の、人が乗った車相手の事故じゃないと思ったから問題ないと思ったというようなお話だと思うんです。その後、二月二十六日のときに実は相手がいたということが発覚したから、問題だなと認識を改めたというお話だった、御説明だと思うんですけど、それでいいのかということを私言っているわけなんです。
 道路交通法では、自損事故、つまり相手のいない単独事故であっても、物損事故、相手のいる事故であっても、両方が交通事故と定義されていて、ほかの事故と同様、先ほど高木委員からもありましたけれども、道路交通法七十二条の緊急措置義務と警察への報告義務、課されているわけですよ。
 今回の場合でいっても、ぶつかったところがブロックの柱であっただろうが、もしほかの車との接触であろうが、交通事故としてきちんと対応すべきだったわけですよ。なぜその場で対応させなかったのか。少なくとも、コンビニでその破損を確認した時点でちゃんと報告させなかったんですか、秘書に。いかがですか。

大臣政務官(白須賀貴樹君)

ドアミラーの欠損状況を見て、私の中で本当に思い込んでしまったことは本当に申し訳なかったと思っております。これがもう本当にブロックの柱に、前、かつてそのドライバーをしていた秘書がこすったことがあったので、もうまさにそこだと思っておりました。
 先ほどの御質問の、私はそのブロックの柱がどこの所轄の管轄でどこに御連絡をするべきかというのは正直存じておりません。ですから、昔、かつてうちの秘書がこすったことがあったこともありますし、どこに連絡すべきかということは今現在分かりません。
 そしてまた、これからはそういったことがないように、うちのスタッフも含めてしっかりと指導していきたいと思っております。

吉良よし子

そうじゃなくて、緊急措置義務というのは、例えば、だから、ぶつかって何か物が壊れちゃった、落ちちゃったといったときには、とにかくその落ちた物を、次の車が来たときにまた新たな事故が起きないようにそれをよけるとか、そういうこともしなきゃいけないわけですよね。さらには、警察への報告義務はあるわけですよ、どういう事故であっても。
 確かに、じゃ、そのブロックの柱なりなんなり分からないですけど、その物が誰の所有物なのかというのは即座に分からない場合もあるかもしれませんが、だからこそ警察への報告義務ということも課されているはずなわけですよね。これは、やっぱり事故を起こしたら必ず警察に報告しなければならないということは、免許を取る際みんな教わることだと思うわけです。私も教わった記憶があります。
 そういう意味では、当たり前の、運転免許を持つ者なら当たり前の常識を政務官はそのとき御存じじゃなかったと。ブロックの柱だから何ら問題がないと、そう思っていたってことなんですか。

大臣政務官(白須賀貴樹君)

何度も繰り返しになりますが、私はその事故が起きたときには寝ておりまして、どういう状況だか分かりませんでしたので、私の中で、その破損状況を見たときに、あっ、これはそういうところでぶつかっちゃったな、ブロック柱にぶつかっちゃったんだろうなという思い込みがあったことは確かでございます。
 でも、これからはそういったことがないように、そういったことがあった場合にはちゃんとしっかりと指導していきたいと思います。

吉良よし子

いや、これからはの話を聞いているんじゃなくて、やはりそのとき対応しなかったことが問題じゃないんですかということを言っているわけです。
 やはり、そのミラーの破損を知った時点で警察に届け出なかったというのは、つまりは、政務官、あなたがこの事故のことを隠したいと思っていたんじゃないですか、そういうことを思わざるを得ないんですけど、そうじゃないんですか。隠そうと思っていたんじゃないんですか。

大臣政務官(白須賀貴樹君)

全く隠す必要がないものだと思っております。正直、本当にドアミラーの一部が欠けたところでございますので、これは本当に私自身も隠す必要もないし、先ほどから言っております、隠す必要もないですし、これ皆さんをだます必要もないと思っておりますし、全くそういう思いはございません。

吉良よし子

じゃ、隠す必要もないけれども、でも、今明らかになったのはこの五月になってからですよね、公に。という意味では、やはり私、そこは疑わざるを得ないわけなんです。本来だったらその場ですぐに届け出る義務があったのに、それをしていないわけですよ。そのこと自体が問題だという認識はおありですか。もう一度。

大臣政務官(白須賀貴樹君)

何度も繰り返しになりますが、その壊れた程度によって、余りにも、一部だけが欠けていた状態でございましたから、ブロックの柱にぶつけたものだと私は思い込んでしまいました。ですから、私のミスはあるとは思いますが、これからはそういったことがないようにしっかりと指導していきたいと思います。

吉良よし子

もう道交法の基本のキだと思うんです。それすら対応できないというのは本当に問題なんですよ。
 秘書が起こした事故ということをこの間繰り返されていますけれども、同乗する者であったとしても、その際に、先ほどの道交法の七十二条対応措置をする、要するに警察等に報告することを妨げてはならないということ、妨害の禁止ということが第七十三条にあるわけですよね。そういうことでいえば、このままいけば、白須賀政務官がその道交法の知識を持っていなかったということなのか、若しくは報告することを妨げていたか、どちらかになるという重大な問題なんだということは是非認識していただきたいと思うんです。
 その上で、文科省にも伺いたいと思います。
 隠すこともないし、公に御説明をしていると白須賀政務官はおっしゃっているわけですけれども、今回の事故について報告されたのはいつか、そしてどういう状況で報告をなされたのか、その理由についても文科省の方からお答えください。

政府参考人(生川浩史君)

御指摘をいただきました接触事故についてでございますが、白須賀議員事務所から文部科学省に対して報告がありましたのは五月二十日月曜日でございます。
 また、連絡を受けた内容でございますが、週刊誌から取材があり、近々記事として取り上げられる可能性があるということ、及び取材の対象となっているのは地元で政務活動中に白須賀政務官を乗せた政務車がミラーをぶつけたことに関するものであるということを御報告を受けたというものでございます。

吉良よし子

つまり、文科省はつい先週まで何らこの事故について政務官から報告を受けていなかったと。しかも、そのきっかけというのは、週刊誌の記事で報道されるということをもってのきっかけで報告を受けたと。
 ただ、政務官はこの事故について知ったのはいつかといえば、少なくとも二月二十六日に修理工場から連絡を受けて、また、翌二月二十七日に秘書が松戸警察署で事情聴取を受けた時点でこうした相手のいる接触事故だったと、交通事故だったということを認識されたということだと思うんですが、違いますか。そうですよね。

大臣政務官(白須賀貴樹君)

二月二十六日に私は把握しました。

吉良よし子

二月二十六日にそういう事故だということを把握されたわけです。なのに、なぜその時点で文科省に報告されなかったんですか。

大臣政務官(白須賀貴樹君)

これはあくまで私の政務活動においての接触事故でございますので、文部科学省には政務と公務はしっかりと分けておりますし、また、その日は私、政務活動でございましたから、公用車も使っておりませんし秘書官も付けておりませんから、政務としての活動をしておりました。

吉良よし子

政務政務とおっしゃいますけれども、先ほど来ありますとおり、この日は在京当番の日だったわけです。本来、いつでも文科省に参集できるような状況になければならなかった中で起きた事故なわけですよね。それが報告されたのは、正式に文科省に報告したのは週刊誌報道がなされるということが明らかになってからだった、もうこれが本当に問題なわけですよ。やっぱり隠そうとしていたとしか思えないんですけど、いかがですか、政務官。

大臣政務官(白須賀貴樹君)

全く隠す気はございません。ですから、何度も言いますが、これは本当に、一義的には、私の秘書さんがドライバーとしてぶつけて、そしてそのぶつけたことによってしっかりと警察の方にも事情聴取を受け、そして相手方には費用弁済をする意思もちゃんと出しておりますので、ですから適切に対応していたものだと思っております。

吉良よし子

適切にとおっしゃいますけど、やっぱり報告すべき相手は文科省だけじゃないわけです。被害者とも連絡を取るなどの努力はされていたと伺っていますけれども、被害者を始めとした関係者、そしてやはり国民に対する説明責任も果たすべきな立場にあるわけじゃないですか、政務官。
 つまり、一月十二日に事故が起きたそのとき、若しくは二月二十六日、二十七日に接触事故を起こしたということがもうはっきりと分かったそのとき、これらのタイミングで政務官は事故を公表して、こうした経過で対応しています等々を、被害者始め関係者、国民に対して、また文科省に対してちゃんと説明責任果たすべきだったのではないですか、いかがですか。

大臣政務官(白須賀貴樹君)

今回のこの接触事故の案件に関しまして、まだ何も、書類送検も含めて何も起きていない状況でございます。ですから、これは相手方に対してしっかりと誠意を持って謝罪をし、そして相手側が受けた損害に対して費用弁済をし、そしてしっかりと処理をすることが一番大切だと思っております。

吉良よし子

いや、そうはいっても相手方のいる事故なわけですよ。交通事故を起こされたわけですよ。やはりそれは黙っていていいとかいう話じゃないわけですよ。
 結局、五月二十二日に、週刊誌の報道を経て初めて御自身のホームページでようやく本日の週刊文春オンライン記事についてというコメントが公表されたわけですよ。松戸警察署へ五月に状況確認したと資料にも書かれているわけですけど、それだってやっぱり週刊誌がきっかけだったとしか思えないわけです。
 やはり、報道されなければこのままずっと事故を起こしたことを隠し通すつもりだった、そういうことじゃないんですか。政務官、いかがですか。

大臣政務官(白須賀貴樹君) 

先ほどからの繰り返しになりますが、ドアミラー同士の接触の事故でございます。これは、恐らく普通に車を使っている方だったら起こり得る事故かと思っておりますので、私は、全くこれ隠す必要もないと思っておりますし、そしてまた、うちの秘書も、二月の二十七日、そして三月の中旬と二回にわたって被害者の方との連絡を取りたいという旨は警察には伝えておりますが、警察の方で相手方との確認が取れないということで、連絡が付かなかったというのが現状でございます。
 ですから、何も隠す気もありませんし、そしてまた、事故がないようにするなんてそんなこともございませんし、私の秘書はそういった意味ではちゃんと、最初に届けなかったこと、私に報告しなかったことは本当にいけなかったことだと思っておりますが、その後の対応に関してはしっかりやっているものだと思っております。

吉良よし子

いや、隠す必要はないとおっしゃいますけれども、結局、結果としてはずっと隠し通していたわけですよ、週刊誌報道されるまで。そうして、週刊誌報道されて国会でこうして私たち野党議員に追及されるまでは、一切その真実について政務官からは何ら語られていない、これがやはり私は大問題だと思うわけです。
 道交法違反の事故を起こしたにもかかわらず、その場で対応を取らなかったのみならず、その事実を文科省にも国民にも説明すらしていなかった。文科大臣、こうした政務官の隠蔽とも取られるようなこの行動、やはり私、大問題だと思うんですが、大臣、いかがですか。

国務大臣(柴山昌彦君)

白須賀政務官から説明があったとおり、白須賀政務官が本件接触事故について接触事故であるということを認識した二月の二十六日に、直ちに警察に連絡を入れるよう秘書に指示するとともに、そして、その先方、つまり接触を受けた相手方との間で様々なコンタクトを取ろうというように試みをされているということがうかがえます。
 確かに、文部科学省においてそういった報告はそのときにはいただいていなかったんですけれども、今御本人からお話があったとおり、本件は、この事故の対応であれば、白須賀政務官の政務活動に伴う事故として白須賀政務官においてしっかりと誠意を持って対応し、そして白須賀政務官から説明が必要に応じてされるべきものであるというように考えているところでございます。

吉良よし子

大臣はそうやってかばわれるわけですけれども、やはり、一月に起こした事故についてこの五月末に至るまで一切真実を語ろうとしていなかった、その政務官について私は信用することはできないわけです。
 この件についての説明責任は引き続き問われるということは強く申し上げたいと思いますし、やはり、文部科学行政の一端を担い、大臣を補佐し、国民や国会への説明責任も負っている、その政務官が隠蔽ありきとしか思えないような行動を取っているという点でいえば、政務官としての資格も問われる問題であるということを強く申し上げまして、私の質問を終わります。