loading...

吉良よし子

参議院議員

吉良よし子 国会質問

国会質問

2025年・第217回通常国会

首相 10万円商品券配る 「裏金」と変わらない 参院予算委

要約

日本共産党の吉良よし子議員は14日の参院予算委員会で、石破茂首相が3日に会食した当選1回の自民党衆院議員15人に1人10万円分の商品券を配布していた問題をただしました。今回の会食は政治活動に他ならず、商品券配布は「裏金」と変わらないと告発し、徹底した真相究明を要求しました。

 石破首相は、会食は政治活動でなく私的な会合だとの弁解を繰り返しています。吉良氏は、会合は首相公邸で開かれ、首相と15人の議員に加え官房長官、官房副長官も参加していると指摘。「どうしてこれが私的会合といえるのか。政治活動そのものではないか」と追及しました。

 吉良氏が、議員側が商品券を受け取ったとき「首相側からは領収書の発行は求められなかった」とする報道を示し、「これは事実か。事実ならなぜか」とただすと、石破首相は「(同会合は)領収書をいただくという性質のものではない」などと開き直りました。

 吉良氏は、「領収書もなく10万円もの商品券を渡すやり方は裏金と変わらない。これを寄付でないというなら、政治資金収支報告書にないお金をいくらでも渡せることになる」と鋭く追及。商品券を返却した議員からも「後ろめたさを感じた」「適切でないと考えた」との声が上がっているとして、「違法性を感じたから返したのではないか」と強調しました。

 「高い入学金の二重払いや学費の値上げに苦しむ学生や保護者にとって総額150万円もの商品券をポンと配るなんてありえない話だ」と批判し、国会では「政治とカネ」を巡る議論が行われている真っ最中で、「国民から厳しい批判が巻き起こるのは当然だ。首相の政治的責任は極めて重大であり、徹底した真相究明が必要だ」と強く求めました。

しんぶん赤旗2025年3月15日付より抜粋

議事録

吉良よし子

日本共産党の吉良よし子です。
 まず、私も、今月三日、総理が自民党議員十五人と会食した際に一人十万円の商品券を配った問題について伺いたいと思います。
 先ほど来、総理はこの会合について私的な会合だったと繰り返されているわけです。しかし、その場所は首相公邸、しかも、総理や議員とともに官房長官、副官房長官まで参加をしていると。どうしてこれが私的な会合と言えるのか、政治活動そのものではありませんか。

内閣総理大臣(石破茂君)

この趣旨についてはずっとお話をいたしておりますが、政治上の主義、政策を推進する、特定の公職の候補者を推薦すると、そういう意図は全くございません。本当に当選するまで大変だったと、そしてまた、私の責任が多分にございますが、少数与党で厳しい中で、本当に国会活動、本当に苦労してきたねということがございました。そういうことに対して、主義主張とかそういうことではなく、特定の候補者を推すということでもなく、本当にありがとうということでございます。それによって現体制を支持をしてくれとか、そのようなことは一切申し上げたことはございません。
 で、公邸部門でございますので、これは私的なスペースを使っておるものでございます。そして、使いましたお金は、食費といいますか、飲食費も含めまして、私のポケットマネーから支出をいたしておるものでございます。
 以上であります。

吉良よし子

いや、私的なスペースとおっしゃっても、首相公邸ですね、公邸なんですよ。しかも、議員や総理だけじゃなくて、官房長官、副官房長官まで参加をされていると。やっぱりこれはどう聞いても私的な会合とは思えない、やっぱり政治活動だとしか言えないと思うわけです。
 そして、あわせて、報道によりますと、この商品券配った際、受け取った議員の皆さんは、首相側からは領収書の発行を求められなかったというふうに報道がありました。これは事実なのでしょうか。事実とすれば、なぜですか。

内閣総理大臣(石破茂君)

それは、まさしく会合がそういう趣旨であり、お渡しした商品券がそのような趣旨でございますので、領収書をいただくという性質のものではございません。

吉良よし子

いや、領収書なく十万円もの商品券を渡す、その渡し方はもう裏金と変わらない、裏金と同じ渡し方じゃないですか。そんな渡し方を寄附じゃないんだとおっしゃるんだったら、収支報告書にない、領収書のないお金、幾らでも渡せることになるんじゃないですか。いかがですか。

内閣総理大臣(石破茂君)

それは、そのお金の趣旨というものでございます。趣旨は、本当にねぎらい、済まなかったねということでございます。それは何らかの対価を目的としたものでもございません。それ、世の中に言う慰労会というものでございます。それによって、そこにおいて何らかの政治的な目的というものを企図したものでも全くございませんが、今、吉良委員御指摘のような、多くの御指摘をいただいておるということは全て私の行き届かぬところでございまして、冒頭から深くおわびを申し上げているところでございます。大変申し訳ございません。

吉良よし子

全然、御回答になってない、答弁になってないと思うんですけれども。
 領収書なく十万円もの商品券をどんどん渡してもいいんだなんてことはあってはならないと思うんですよ。だから、受け取った側の議員だって、問題になると思ったとか、後ろめたさを感じたとか、つまり違法性というものを感じたから返却するということに至ったんじゃないのかと思うわけです。
 私、今日は入学金や学費の問題を取り上げようと予定しているわけですけれども、今、この高い入学金の二重払いとか学費の値上げとかに苦しむ学生、保護者がいるわけです。そういう皆さんにとってみれば、総額百五十万円もの商品券をぽんと配る、そんなのはあり得ない話なんです。しかも、今、国会では政治と金をめぐる議論が行われている真っ最中で、この問題に国民から厳しい批判が巻き起こるのは当然のことです。
 何より、総理の政治的責任、極めて重大であり、もう徹底した真相究明が必要だと思うわけで、委員長、この問題を含めた政治と金の集中審議の開催を強く求めます。

委員長(鶴保庸介君)

後刻理事会にて協議をいたします。

吉良よし子

真相究明、是非やっていただきたいと思います。