吉良よし子君
日本共産党の吉良よし子です。
今年三月末で期限が切れる本法を成田空港周辺の道路や下水道などの整備を行うために五年間延長することは必要であり、日本共産党も本改正案に賛成します。
今日は、本改正案に関連して、成田空港周辺住民の健康問題について伺います。
成田空港をめぐっては、来年度末までに年間発着回数枠を三十万回へと増やすための整備が進められています。また、昨年三月末からは、気象条件などのやむを得ない場合に限って二十二時までとしている離発着時間を二十三時台まで認められるようになりました。既に今年三月下旬までに二十三時台の離発着も六十件近くとなっており、騒音地域に住む住民の健康被害が懸念されます。
千葉県、周辺自治体、NAA、成田国際空港株式会社、国土交通省の四者協議会は、成田空港の離発着制限の弾力運用に関する確認書において、空港会社は、関係市町の意見を踏まえ、騒音地域住民の健康影響調査の実施をすることとなっていますが、現状はどうなっているでしょうか。国交省、お願いします。
政府参考人 奥田哲也君
昨年の三月に、御指摘の成田空港の離着陸制限、いわゆるカーフューと申しておりますが、の弾力的運用の実施に当たりまして、国、千葉県、成田空港周辺九市町、成田空港会社から成ります成田空港に関する四者協議会におきまして確認書を交わしまして、その中で、「空港会社は、関係市町の意見を踏まえ、騒音地域住民の健康影響調査を実施すること。」と合意をされました。これを受けまして、成田空港会社におきまして調査を実施をいたしております。
具体的には、昨年の七月、学術的知識の必要性や公平性の観点から、学識経験者等の第三者で構成する成田国際空港航空機騒音健康影響調査委員会を設置をいたしまして、調査対象項目や調査方法等についての検討の上、予備調査といたしまして、本年一月に成田市、芝山町の住民の方々約千名の方を対象としたアンケート調査を実施したところでございます。この調査を基に、現在、今後の調査手法等の検証を行うなど、夏頃から始まります本格調査に向けた準備が進められているというふうに承知をいたしております。
吉良よし子君
予備調査を行って、現在、本格調査に向けて検討を始めているというお話でした。
では、この調査の結果を受けて、健康被害が起きている住民への対応、新たな騒音対策など、何らかの対応を検討するということでしょうか。国交省、お願いします。
政府参考人 奥田哲也君
四者協議会の合意事項に基づきまして、成田空港会社において行われております健康影響調査を通じまして、騒音地域の住民の方々に健康上の影響があるのか否か、あるとすればどのような影響があるのか、まず現状を把握することが必要であると考えているところでございます。こうしたことから、現在、健康影響を把握するための予備調査を実施されているところであります。
新たな対策の必要性につきましては、予備調査を受けて実施される本格調査の結果を踏まえ、成田空港会社等関係者と相談してまいりたいというふうに考えております。
吉良よし子君
成田空港、開港から間もなく三十六年。空港を支え続けてきたのが周辺で暮らす住民の皆さんです。
私は、成田空港や周辺住民とともに歩んできた、成田空港から郷土とくらしを守る会の方々からお話を伺いました。過去には成田空港周辺地域共生財団や成田市などによる健康調査はあったけれども、より騒音下で暮らす住民の生活実態に即した調査にしてほしいというお話がありました。だからこそ、今回の調査で離発着回数増による夜間の騒音が騒音下の住民の生活に、睡眠、健康状態にどのような影響を与えているのかを医学的、疫学的に明らかにしてほしいという指摘もあります。
私もそのとおりだと思います。二十三時台といえば、既に寝ていたり、これから眠ろうとしたりしている人が多いはずです。自分が寝ているときや眠りにつきかけているときのことは自分自身では分からないし、覚えていないことも多いと思われ、アンケートに記入するやり方だけで実態が明らかになるとは言えないと思います。
調査対象も、騒音下にある住民の全てを対象にしてこそ住民の生活実態が見えてくるのではないでしょうか。全ての住民を対象に心拍数や血圧測定などといった医学的な調査や騒音によってどのように眠りが妨げられているのかを住民の協力も得ながら調べるべきと考えますが、国交省の見解を伺います。
政府参考人 奥田哲也君
御指摘の点につきましては、繰り返しになりまして恐縮でございますが、四者協議会の合意事項に基づきまして成田空港会社におきまして行われております健康影響調査を通じまして、騒音地域の住民の方々に健康上の影響があるのか否か、あるとすればどのような影響があるのか、まず現状を把握するということでございます。こうしたことから、現在、健康影響を把握するための予備調査が実施されているところでございまして、これを受けて、夏頃から本格調査が実施されるものと承知をいたしております。
今後、これらの調査結果を踏まえまして、調査委員会による航空機騒音に起因する健康影響に関する検討結果も踏まえながら、対応につき、成田空港会社等関係者と相談してまいりたいというふうに考えております。
吉良よし子君
是非進めていただきたいんですが、おっしゃられたとおり、今回実施される健康調査というのは、もう静かな夜がこれ以上少なくなるのは不安、僅か一時間でも騒音下で暮らす住民には貴重な時間なんですといった、長年騒音下で暮らしてきた住民の切実な声によって実現したものです。
先ほどの成田空港離発着制限の弾力的運用に関する確認書では、関係市町の意見を踏まえ、健康影響調査を実施することとなっています。関係市町には、住民の健康や暮らし、守る役目があります。住民の健康や生活環境を守っていくために、騒音下で暮らし続けてきた住民の生活に即したあらゆる角度からの実態の把握を、是非とも総務大臣からも後押ししていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。
国務大臣 新藤義孝君
御指摘の健康影響調査につきましては、四者協議会において合意されたものでありますから、今後、当該合意に基づいて適切に進められるべきものと考えているわけであります。
そして、一般論でありますが、御指摘がありましたように、住民の健康の確保や生活環境の確保は、これは重要な課題であります。関係団体においてこれらの課題には適切に対処してもらいたいと、このように考えております。
吉良よし子君
是非お願いします。
また、四者協議会だけでなく、成田国際空港騒音対策委員会等でもこうした問題が議論をなされており、そこでは先ほどの守る会の皆さんも意見陳述されており、生活実態に即した健康調査をと要望されております。
国や自治体には、騒音下にある住民の健康や暮らし、守る役割があることを重ねて申し上げて、私からの質問を終わります。