吉良よし子君
日本共産党、吉良よし子です。
私は、この場で発言する機会を与えてくださった有権者の皆様に心から感謝します。それは、憲法が掲げている理想に日本の現実を一歩でも二歩でも近づけていくことこそが政治の果たすべき役割であり、その仕事をしたいと訴えて議員になったからです。
私が政治活動の中でぶつかった現実は、憲法と懸け離れています。大学を卒業しても仕事がない、奨学金ローンを抱えているのに就職できないことを苦に自ら命を絶った若者もいます。若者の二人に一人は低賃金で不安定な非正規雇用で働かされ、正社員でも、長時間過密労働、パワハラで心も体も壊すブラック企業で働く人も増えている。子供を預けないと仕事を失うと、必死で保育所を探すお母さん。低い年金でかさむ医療費や介護の負担に苦しんで、長生きするんじゃなかったと話す高齢者。主権者である国民から生きる希望を奪い、生活に不安を押し付ける。憲法が保障する豊かな権利とは懸け離れたこの現実を憲法に恥じない姿に変えていくこと、それが私たち政治家の仕事だと思います。
何より、私の原点は平和です。私は、三百万人の日本人、二千万人のアジアの人々を犠牲にした戦争の惨禍は二度と起こしてはならないという国民の決意の下生まれた平和憲法九条を誇りに生きてきました。イラクに行った自衛隊員も犠牲者が出なかったのは憲法のおかげと語っているように、保守政治の下でも海外での武力行使は行わないという立場が曲がりなりにも守られてきたことで、戦後六十九年、日本でも海外でも一人の戦死者も出さなかったのです。
 それが今、安倍政権の下で強引に変えられようとしています。しかも、そのやり方は、内閣の一存でそうした立場の根拠となってきた憲法解釈を一方的に変えて進めようという乱暴さです。憲法の立憲主義の根本をひっくり返すこんな横暴を憲法擁護義務を課せられた内閣の手でやろうという、絶対に許されないことだと思います。事は、改憲の必要があるかないかの違いを超えた、日本が法治国家であり得るかどうかの根本的な問題ではないでしょうか。
私は、行政府によるこうした暴走に警告を発し、歯止めを掛けることこそ、国会、参議院に課せられた使命であると思います。
以上です。